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詩【 紡ぎ合う暦 】
《 想ひ 》



重ねた暦を振り返りて、歩み進めて来た想ひに心を宿せば……
心に宿りし貴方の光が温めるとき

貴方の心の中に傾けて想ひを馳せる




君は独り辛い想ひをして来たんだね

私から見えない場所にいては
貴方は私を守るための影になり
私のために貴方が重ねて来た暦を
心の手にのせて抱きしめる



ひたすら、私のために影になり
その影でどんな辛さがあったのかと
想ひを馳せても
貴方の辛さの一部にもならない


貴方がいた影の沼は寒かっただろうと想ひを馳せるけれども
貴方の辛さの一部にもならない




そんな君に伝えられるのは、これから降り注ぐ光が、貴方と私で共に歩く二人の道に降り注ぎ、共に光の温もりがあるようにと願うばかりなれども


今は貴方が重ねた辛さを抱きしめる

ありがとう

ひとつだけの暦が手の中にあるから
貴方と私が紡ぎ合う暦が一つだけ
共に紡ぎ合う暦を、貴方へと向けて


今は貴方が重ねた辛さを抱きしめる

ありがとう



ひとつだけの暦が手の中にあるから
貴方と私が紡ぎ合う暦が一つだけ
共に紡ぎ合う暦を、貴方へと向けて



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【 YouTube/あなたへ/香西かおり 】
【 カバー/歌* jpu2jin 様。】




詩【 紡ぎ合う暦 】
《 想ひ 》

【 作成日 】
【 2018年9月30日《 日 》】

【 作者名 】
【 詩人/鏡乃 琴禰 】


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# by kazeumi-jun | 2018-09-30 09:52 | | Trackback




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詩【 時を刻む針 】《 記憶時計 》



夕景の中に身を置く
すると、いつの間にかわずかな時間だけが、ゆるりと視線の先で声をかけてくるような気がしてならぬのは何故だろう


素早く動きをするはずの雲でさへも、私との隔たりすらもなく、身を包みながら時の針はあるようで居心地良く、ちょうど繋いだ糸と糸とが繊細さを保ちながら、傍らにいるようでもある


私の中の時を刻む針は既に壊れたことを知るから、もう二度とこの記憶の歳月は流れることがないのである

だからだろうか
申し合わせたように、夕景の空は素早く動きをすることを宇宙の向こう側に時の針を置いたまま、ただ、視線の先だけには繊細さを保つ雲が時間を置き去りにしたような光景のままにある


地上では素早く動きをする
街路樹の向こう側で電車が過ぎて
足並み揃えたかのように
素早さだけが、時間をいく

皆、何処へ行くのだろう?
忙しげに時の針を動かしながら
足並み揃えたかのように



私はと言えば
夕景の空の遥か頭上に
時の針を置き去りにしたまま
流れるはずの雲を傍らに置いて


皆、何処へ向かうのだろう?
忙しげに時の針を動かしながら
足並み揃えたかのように


隔たりのある透明な壁が素早く動きをしている

私はと言えば
私の中の時の針は既に壊れたことを知るから、もう二度とこの記憶の歳月は流れることはないのだと、視線の傍らにいる夕景の雲に向かって秘めやかに囁いては


私の視線の傍らには
微かに動きをする雲が
繊細さを保ちながら
時の針が動いていることを
知らせる


私の時を刻む記憶時計は、何処に消えてしまったのだろう
壊れて行方不明のまま

置き去りになったような、静けさを保ちながら夕景の空はある

なんと美しき夕景なのだろう

私の傍らには、いつも繊細さを保つ雲が糸を繋いだままにある



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詩【 時を刻む針 】《 記憶時計 》


【 作成日 】
【 2018年9月24日《 月 》】


【 作者名 】
【 詩人/鏡乃 琴禰 】


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# by kazeumi-jun | 2018-09-24 17:00 | | Trackback

詩【 心傘ひとつ 】




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詩【 心傘ひとつ 】



秋雨は冷たさを含みつつ、さらに凍えた冷風を滲ませるかのように、秋雨は葉先に降り始めては止まぬ


その雨の一滴一滴は、誰の心に降るものなのだろう?
誰の想いに降る雨の雫なのだろう?


秋雨は心の傷口にしみるだろう
冷たさ滲む秋雨は



冷たさ滲む秋雨に濡れし人よ
1人で歩くなかれ

良かったら
この木の葉先の下においでよ
大きな木の幹が
雨やどりをさせてくれるからさ

滲んだ傷口がしみぬように

誰も彼も
冷たさ滲む秋雨は降るけれども
心に宿る傘では、その止まぬ雨の止まりにはならぬだろうか



幾人もの座りびとがいても、この大きな木の幹が心傘を差し向けるだろう


秋の緑を幾分だけ含む葉先
この大きな木の下においでよ
小さなベンチで良ければ


冷たさ滲む秋雨は傷口がしみるだろうから、大きな木の幹の下で雨宿りなんかどうだろうか



秋の緑を幾分だけ含む葉が
小さく語りかける心傘ひとつ

無言のままの手が差し出される、秋の始まりの心傘ひとつ


幾人もの座りびとがいても、この大きな木の幹が心傘を差し向けるだろう

小さなベンチの上に心傘ひとつを



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詩【 心傘ひとつ 】

【 作成日 】
【 2018年9月22日《 土 》】

【 作者名 】
【 詩人/鏡乃 琴禰 】


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# by kazeumi-jun | 2018-09-22 00:21 | | Trackback

詩【 光の視線 】




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詩【 光の視線 】



秋雨は夜の中で冷たさ滲み出し降るけれど、窓硝子に幻夢のように張り付いたままの光の朝が向こう側で、待ち受けては笑ふと、微かな囁きにて告げる


想ふ心は、いつか夜の秋雨は止み
光の鮮やかさが奏でる君の面影を
朝の中に宿すだろう


待ち受ける君との朝が
秋を呼び込む光の中で
いつかその手を差し出せると
願う想ひの夜の秋雨に



君との朝が
いつかの先で秋の木々が
光を携えては迎えることを願いつ

夜の秋雨は冷たさ滲む中で
ひたすら降り続けて


待ちわびたまま
君を想ふ幻夢の秋の光が
木々へ差し向ける夢に憧れ
いつかの時を待ち受ける


ひたすら夜の秋雨は降るけれども
冷たさ滲む夜の中で
目尻に振り落とす微かな秋雨の一滴
指先に滲む秋雨の一滴一滴ありても



君を想ふ
ひたすら、君を想ふ
ひたすら、愛しい君を想ふ

君を待ちわびて想ふ光の朝を



そのとき、待ちわびた朝の光は潤いながら、冷たく滲んだ指先までも包み、頭上で嬉しげな微笑みをたたえて秋の光が視線となり声をかけるだろう

それらは見えないはずの、優しげな光の視線となって、柔らかな笑みを浮かべているだろう、君との朝は



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詩【 光の視線 】

【 作成日 】
【 2018年9月21日《 金 》】

【 作者名 】
【 詩人/鏡乃 琴禰 】


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# by kazeumi-jun | 2018-09-21 04:00 | | Trackback

詩【 夜の反対車線 】




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詩【 夜の反対車線 】



秋の夜が見渡すかのような顔で
開け放っている窓硝子から
侵入している


冷たさ含む風の入り口が、この肌を突き抜けて心臓にまで侵入しては、幾度も血流を脅かすようで、周りくねる秋が踏みとどまる


窓硝子の向こう側から
人とは違う会話が聞こえては
街路樹の根元に居座るようで
鮮やかな声だけが
道路を横断していく


室内を見渡しながら歩いた風が
冷たさ滲む視線のまま
皮膚を突き抜けて
気がつけば、真夜中あたりの
無言さが絵図となる


踏み荒らした冷たさ滲む夜の風が、諦めもせずに居座り続けて

夜の風の傍らにいる我が身はと言えば、体に居残る微熱と咳が風に絡みつくように、ひたすら心臓を踏み荒らしては行き先不明にしようとする

視線を向けた先で冷たさ滲む夜の風が、行き所なき顔で通り抜けていく


秋の街路樹には夏から移行した音色が根付いたままで、季節を忘れ去られてはいるけれども、窓硝子から侵入した風の視線が冷たさを放って通り抜ける

過ぎた夏からのメッセージが
届くこともなく
いつの間にか秋の木々を練り歩く

肌の周りで秋が踏みとどまる



金色の秋だけが
懐かしそうな顔をして
意識の中で笑みを浮かべる

居座る金色の秋が、こちら側の意識に向かって手を差し出しては、さも懐かしげに笑みを浮かべて



意識の中で迎える金色の秋があり、体に居残る冷たさ滲む風が、心臓に挨拶回りしては、心臓を踏み荒らして、この意識と体はすれ違うように反対車線を行き、その真ん中で私は立っている


意識の中の金色の秋を見つめながら
愛しい金色の秋だけを見つめながら


互いに、すれ違うように反対車線をいく体と意識の真ん中で、私は佇む

心臓を踏み荒らす夜の反対車線



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詩【 夜の反対車線 】

【 作成日 】
【 2018年9月18日《 火 》】

【 作者名 】
【 詩人/鏡乃 琴禰 】


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# by kazeumi-jun | 2018-09-18 01:25 | | Trackback

【 ある詩作品と歌 】





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詩作品【 作者/詩人*鏡乃 琴禰 】

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◆ 上記の詩作品 ◆
【 作者名 】
【 詩人/鏡乃 琴禰 】

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下記【 YouTube 】
【 愛は花、君はその種子 】
【 歌/都はるみ 】



◆ 作者名/竹久夢二 ◆
【 詩/宵待草 】

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【 愛というもの 】

◆ 与えるのが愛である。
また、待つのも愛である。

文章【 詩人/鏡乃 琴禰 】









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# by kazeumi-jun | 2018-09-06 16:17 | | Trackback

詩【 朝の水 】





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詩【 朝の水 】



朝の水が潤う、その瞬間
滴り始めた空模様の中で
飲み込まれてゆく一滴一滴


朝の冷たさが微かに
あるはずのない季節を生み出せば
滲む汗も空模様に染まり始め
移し替えられた様子を映し出して

思惑のない朝が旧盆の静けさを
呼び込んでいる
街路樹の下に宿る虫音色さへも
何処か、夏の終わりを招くように
忘れがたき夏の朝を迎える



朝の水滴を飲み込んだ緑葉が
人々のいない静けさを包み込んでは
いかにするべきかと相談し合う


いつもならば
聞こえるはずのない朝の虫音色が
奇妙な形をして鳴り響く

車の騒音さへも遠ざかり
旧盆らしき朝のひと幕が
目立たない朝の水を飲むようで
気がつけば
忘れた時刻が再現されては
微かに行き過ぎる



真夜中で滲んだ汗が朝の水で潤い、光が滲む空模様に移し替えられていき、まだ過ぎては行かぬと呟くようでもあり、ほんのいっとき潤い水が朝を迎えに行く

引き寄せられた様子を描く
遠くの木々が揺れもせずに
夜を追い出しては朝の潤い水を
ひと気のない場所で飲み続けている



誰の姿すらなき街角あたりに
朝が迎えられては
佇む街路樹の葉は朝の水で潤うべく
朝の光の横で
忘れ去られたふりをする


朝の水が潤う、その瞬間に
静けさがまとわりつく街角を
見つめては
八月後半に手招きされる秋が
横で居座ることを知る君らは


ひと気のない街角あたりに、ほんのいっとき視線を移せば、朝の光だけが道路を横断していく


旧盆らしき街角あたりに
居座る夏と秋の混合気配が
私の意識だけに居残りながら
素知らぬふりで潤い水を受け止めて


素知らぬふりで意識を通り過ぎていく様子をしては、それらの隙間を縫うように、朝の電車の音が季節を混ぜ込みながら、いつもと変わらぬ光景のままで


私は変わらぬままの姿で
旧盆らしき街角を見つめている
朝の水が潤う、その瞬間を



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詩【 朝の水 】

【 作成日 】
【 2018年8月15日《 水 》】

【 作者名 】
【 詩人/鏡乃 琴禰 】


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# by kazeumi-jun | 2018-08-15 07:27 | | Trackback

詩【 意識の風 】





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詩【 意識の風 】



目の前には水色の空が広がる
小さな窓硝子に映し込まれた空が



私が見ているのは
目の前にある空ではない

この心の中に映し込まれた空を
ひたすら見ているだけのことだ

視線は空に向かう
現実のものとして無言のまま
黙り込む声は意識の外側に
放り出したままで



聞こえてくる窓硝子の中の音も
どこぞの声すらも文字すらも
映し込まれた空にはなく
自由な世界観の意識が羽根を広げ


映し込んだ空の中にある意識が
無謀にも飛び跳ねては
鎖すらもなき
あり得ない内なる心という中で
我が身は風になる


目の前の空だけを見つめた意識が
一点だけを眺めながら
見てもいない空を見つめる振りを
無言のままにしている



私は空を見ている振りをする
目の前の空を



その内なる意識は
我が心に映した空だけを
飛び跳ねている

自由な意識のまま




私を縛ることも
自由を奪うことすらできぬ


内なる意識の中には
現実の中の空を映し込んだ、意識の空だけが、ひたすら、我が心に自由な世界観を放っている


目の前には水色の空が広がる
小さな窓硝子に映し込まれた空が



けれども、私が見ているのは現実にある空を見ているわけではない

心の内なる世界の中には、限りなく広がりゆく己だけの空が存在する



映し込んだ空の中にある意識が
無謀にも飛び跳ねては
鎖すらもなき
あり得ない内なる心という中で
我が身は風になる



大切なものだけ、ひとつ手に固く握りしめたままで、飛び跳ねる心という中に映し込んだ水色の空を


そうさ、自由を彩る意識の中には、いつだって変わりなく大切にする想い一つ握りしめたままで、ひたすら飛び跳ねるから、それでいいんだよ

それでいいんだよ


大事なものを心の中の手に一つだけ握りしめていれば、いつだって帰れるからさ

帰る場所が幾つもあったら、戻る場所さえわからなくなるだろう?


だからこそ、心の手の中に大事な想い一つだけ握りしめたままで、意識の風になるんだよ


意識の風だって、いつでも帰れるという場所は必要なんだからさ

意識の風が戻るためにね
大事な想い一つだけ握りしめるのさ
それさえあればいいんだよ

それさえあればいいんだよ




私が見ているのは、我が心に映し込んだ水色の空だけさ
現実の世界の中にある空は、ひたすら見ている振りをしているだけさ




大事な想い一つだけ握りしめて
私は意識の風になる
澄んだ一滴の水流は心に流れる

その澄んだ水流こそが、我が息づかいの飲み水となる



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【 作成日 】
【 2018年7月3日 】

【 作者名 】
【 詩人/鏡乃 琴禰 】


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# by kazeumi-jun | 2018-07-03 13:19 | | Trackback

詩【 夜明け前の鼓動 】





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詩【 夜明け前の鼓動 】



まだ朝陽も出ぬような
暗さを伴う空に
微かな光は映し出されて


まるで
息を繋ぐ鼓動のような紅さが
あたりを染めて
何処からともなく鳥の囀る声は
鼓動をする空へと向かう



まだ暗さのある空が、心臓を回りくねり、血が巡る紅さの鼓動を明日へと繋ぐようでもあり、今日の1日が明日へと向かうことを願うような、血が巡る紅さと暗さを伴う夜明け前の鼓動


それは生きるための夜明け前の鼓動



息をする空が朝陽を浴びて
光を携えて緑葉へと向かい始める


体内の心臓が
まだ息を繋ぐ紅さを空に映し出す時

今日1日を明日へと繋ぐために
息をする鼓動が朝陽の中で
我が心臓の鼓動が明日へ続くために


私は今日の鼓動をする
明日へ繋ぐために今日の鼓動をする


◆◆◆◆◆◆


【 我が心臓は、何とか今日1日を生きていたよ。
今日1日を明日へ繋ぐために。
私は今日の鼓動をする。
今日1日だけを生きるために。
今日の鼓動を明日へと繋げるために。
ただ一つの願いを明日へ繋ぐために。
私は今日の鼓動をする。】



私は今日の鼓動をする
明日へ繋ぐために今日の鼓動をする



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詩【 夜明け前の鼓動 】

【 作成日 】
【 2018年6月28日 】

【 作者/鏡乃 琴禰 】


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# by kazeumi-jun | 2018-06-28 05:58 | | Trackback

詩【 明日の花 】





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詩【 明日の花 】



滴り落ちる雨の水滴が
ものも言わぬ声を含みつつ
街路樹の葉先にしがみついては
一滴の冷たさに静けさは追いかけて
梅雨時の花が傍らで



止むことなき雨粒が、人々の足を遠のかせては声なき騒音の車が行き交いながら、見上げた空に雨は降り続く

翳す傘の陰から覗く眼が、ものも言わずに葉先の水滴を眺める君に、静けさだけがまとわりつく



肌寒い雨が行き過ぎて
光が戻りし空の向こうで
貴方に出逢えると想ふ人の視線は
見えぬ昼間の星の彼方を浮かべつ
君は翳した傘から水滴を眺める



雨は滴り落ちる先で
無言の声を含みつつ
葉先に明日の準備を始める



雨が遠のく先に
翳した傘の下で
君が待つ光は生まれし


そう想ひながら
誰もが静けさの街中で
滴る水滴の肌寒さを手に握りしめて


握りしめた手の中に
秘めやかな声を含ませる街絵図の
傍らで、小さき夏の草花は
早々と生まれし明日の花



いつか梅雨時の水滴が遠のく先に
早々と生まれし明日の花は咲き開く


君の視線は何処を眺めるだろう
明日の花を見つめる君の視線は
微かな笑みが浮かぶ

滴る水滴の肌寒さを手に握りしめて



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【 作成日 】
【 2018年6月16日 】


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# by kazeumi-jun | 2018-06-16 08:58 | | Trackback

詩【 波打ち際の鳥 】




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詩【 波打ち際の鳥 】



鳥の声は言葉は風に乗る

風は揺らぎ波は白く追いかけて
波粒は風に紛れて雲の上をゆく

鳥の声は言葉は風に乗る

鳥はいう
いくら信じても繰り返し信じても
向こうからは信じてもらえず
届くことすらなき言葉は
いつも風に乗り波の上を
舞い上がる


声なき言葉なき、鳥は告げる



声は言葉は風に乗る
羽ばたく鳥は無言さの中で
風に載せるための、ひと声を鳴く




夕凪になる風は揺らぎ
波は白く粒は雲の上に舞い上がる



波粒を拾い上げた風は
舞い上がらせて言葉を
見えない場所へと運んでは


羽ばたく鳥が、ひと声を鳴く
鳥の声は言葉は風に乗る




やがて、鳥の言葉は
見えない風になって


羽ばたく波打ち際の鳥は、その羽根すらも姿さえも見えない風になる、夕凪が全てを消してゆく………



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【 作成日 】
【 2018年5月22日《 火 》】















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# by kazeumi-jun | 2018-05-22 06:30 | | Trackback

詩【 風鈴は鳴る 】




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詩【 風鈴は鳴る 】



五月の涼風が夜の室内を通り過ぎる

絡め取る風鈴の音が
どこまで聞こえるのだろう

暗闇の夜の中で風鈴の音が響く



見えない音だけが意識の中に
打ち込まれていくように


まるで、記憶という意識の中に打ち込まれていくかのように


残したい記憶
残されたい記憶
共にありたい記憶


生きている証のように、映像すらない見えないものだけれども、そこで風鈴の音は鳴るのだと



記憶という中に残される全てのものが、映像と言葉と声とが混ざり合いながら交差していく



【 不確かさの数々を描いて
    あてどもない記憶の中に
    それらが残されたとしても
    忘れゆく数の多さが
    全てを打ち消すことだろう 】



風鈴の音が夜の中で
どこまでも流れていく
それらを
覚えている人は幾人いるだろう



【 不確かさの数よりも、共に覚えていてほしい人が1人だけいる
それだけで良いのだろう 】



この窓辺に吊るした風鈴の音は、君の心に届いただろうか?

記憶とはそういうもの

君に見せたかった
風鈴の音の中にある、見えないものの記憶という声のように



確かさの中で覚えていてほしい人がいてこその、記憶の中の生きた証

不確かさの中にある
数の多さなどよりも

確かさの中で覚えていてほしい人がいてこその、記憶の中の生きた証



そこに存在する1人が、見えないものの記憶を共に持っている〜〜
それだけで良いのだろう
人の言う生きた証とは



見ているかい?

風鈴は見えても
風鈴の音など見えはしない


見えないものの中にある、風が行き交う瞬間は確かにあったことを、君にだけ覚えていてほしい
それだけなのだと、君に
いつまでも共にありたい記憶として



風鈴の音は風に絡みとられて
どこまで流れていったのだろう

窓辺に吊るした複数の風鈴音色に
見えないものの声と心を映し出す時
いつまでも共にありたい記憶がある



風鈴は命ある音色として鳴る
命ある、この場所で
見えないものの記憶を奏でていく
命を繋ぐ、この場所で


【 作成日 】
【 2018年5月19日《 土 》】


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# by kazeumi-jun | 2018-05-19 23:50 | | Trackback

詩【 朝の音 】




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詩【 朝の音 】



朝の音が聞こえ始めている
街路樹の通りにも朝日は当たり
車の騒音は流れる



夜の車の音は静けさに紛れて
流れては消えてゆき
夜の街路樹に吸い込まれては
波が引いては繰り返すように
静けさの中で
海辺の波音ごとき



朝の音が聞こえ始めている
途切れることもなく
車の騒音らしき流れが
時間を競り上げて

素知らぬふりで野鳥は囀る
街路樹の緑葉から羽ばたく鳥が



途切れることのない車の騒音は
照らし出された朝の光が
今朝の様子を描こうとして
窓辺のカーテンに影絵を作る



眠れずに過ごした行方を知りつつも、1時間で目覚めた朝の瞬きが、無意識に真夜中あたりを模索する

時間を競り上げてゆく車の騒音が、朝の光景を描こうとするとき

またもや眠れずに目覚めた夜を引きずりながら、朝の時間の中で浮き沈んでは意識だけが彷徨っている



窓辺のカーテンに
いつもの朝の光が影絵を作る

途切れることのない車の騒音が
野鳥の囀る声の中で
切り込みを入れながら
朝の光景は描かれていく

野鳥は知らぬ間に囀る影絵の外側
意識は朝の音に紛れていく


【 作成日 】
【 2018年5月14日《 月 》】



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【 YouTube/心花 】
【 cover/jpu2jin 様 】

▼▼【 皆様へ。】▼▼

■ 私は本来、少女時代から難聴気味のため、音量を最大限にしてアップしてありますので、それぞれ音量を調節して歌をお聴きください。
申し訳ございません。
















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# by kazeumi-jun | 2018-05-18 15:02 | | Trackback

詩【 水滴の宝飾 】




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詩【 水滴の宝飾 】



陽射し溢るる光を浴びてもなお
花びらの中で一滴だけの雫を
まるで
光の宝物ごとく、君はいだき

もはや、水滴とは言わぬ
君だけの光の宝飾らしきもの



それらに
微かな光を受けている様子の
光の点が二つ
君が映し込んだ絵図が侵入し
誰ぞの繋ぐ想ひを抱えているのか


そう思ふのはどうしてだろう


物言わぬ中に繋がれしものの
秘かな花語りがあろうとて
不思議ではないだろう



君が大切にしてやまぬ
一滴だけの中に
繋がれし想ひが染まりゆき

その水滴が
いずれ、君の花の体内の
茎や葉となり
想ひが重なる日まで

君は花びらの上に抱きしめて
離さぬことだろう



やがて光の空気に吸い込まれたと、人は眺めて水滴の跡形を見るだろう


けれども、それらの物言わぬ中には君らの同化した想ひがあると、私は声もなく見つめることだろう



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# by kazeumi-jun | 2018-05-13 03:35 | | Trackback




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詩【 扉の中で 】
《 ファンタジックストーリー 》



この体内という中には扉があり
両扉の真ん中に取っ手はある

両手に荷物を持っていたら
開くことがない両扉の取っ手
両手で開け放つ扉
その手で開いてごらんよ


そこには1人の人間が立っている

その人間が着ている洋服には
前ポケットが二つあり
左側の小さなポケットには
何が入っているのだろう?


そこには、心の左側の部分
閉じ込めてきた想いが
しまい込んだまま
置き去りなのさ


右側のポケットには
何が入っているのだろう?


簡単なことだよ
これから先の、憧れや未来への想いと
今という時間を生きるときの
メモ帳が入っているのさ


それだけ?
違うね

左側の小さなポケットの底には
誰も知らない、かつての私が
もう1人、その中で眠っている


右側の小さなポケットには
今を歩く人間の置き手紙


『 この手紙を読んだら
真っ先に
何も持たずに
両手を塞がずに
走ってきて 』

両手を塞いでいたら
この両扉の開け閉めができない
それだけさ

両手に荷物を持っていたら
どうやって
その人間をつかまえるの?


走る先は、どこでもない
置き手紙を読んだ人が知る


そんな体内という場所に
秘密の部屋はあって
その両扉の鍵は

置き手紙を受け取る人が
心の中に持っていることだろう


両扉の中には小さな窓があり
窓を覗き込んだ人が
秘かに持ち去っていったのだから

ここにはあるはずもない


その両扉の鍵こそが
全ての合図となることだろう


その両扉の鍵こそが
声を繋ぎ、言葉を繋ぎ
全てを繋ぐ鍵となるだろう

そのとき
左側のポケットに眠る
もう1人の人間を揺り起こして
ほしいのさ

その人間には
もう一つの合鍵があって
普段は使えない秘密の鍵

二つの鍵は一つになって
合図となることだろう



透明の鍵だから見えやしないさ
心で見るからこそ見えるのさ

心で見る鍵は
自然と見えてくるだろう
その人間ならば知ることだろう
両扉の意味でさへも
合図の意味でさへも
左ポケットに眠る人間すらも


その両扉の鍵こそが
全ての合図となることだろう


鍵は持ち去った人の心の中にある


【 ファンタジックストーリー 】

■【 作成日 】■
【 2018年3月8日《 木 》】



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# by kazeumi-jun | 2018-05-04 17:23 | | Trackback




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詩【 絡み合う視線 】

《 ツユクサの花 》



朝露の滴り受けし
君の小さきツユクサの花は
出でたる季節草


朝陽は翳りても
出でたるばかりの君の花顔に
足はとめども
まだ小さき顔が見えぬと
朝露は云ふだろう


誰もが行き過ぎる足元の
道端にて、小さき緑葉に抱えられ
季節を迎えし小さき花仕草を
我の視線は君をとらえる


朝露に紛れて水滴よりも
小さき花顔が我の視線と絡み合う
出でたる君
花仕草のツユクサと


朝露に紛れて水滴よりも
小さき花顔が我の視線と絡み合う
出でたる君
花仕草のツユクサと



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# by kazeumi-jun | 2018-04-22 04:45 | | Trackback

詩【 春雨の溜息 】




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詩【 春雨の溜息 】



出始めたばかりの桜のかたい芽が
滴る雨に濡れて声の行き先を
探しているだろうか


雨に濡れた大地の草花は
行き先を知りつつも
桜の小さな芽を見つめているだろう



まだ街路樹の木々の芽さへ
出でぬままだというのに
通り過ぎた春時計の針は
風の中で溜息をつく


人の世では
桜の木でさへ嬉しき雨が
ちらりと声なき声を生む

腕に濡れた肌雨が
人恋しさを呼び込む
心にしまい込んだ声が
言葉にならずと雨に溶けては



枝が重なり合う桜の木に
微かな芽が出始めた春時計に
冷たき雨は降り
明日を呼び込む花雫


遠からず花は咲き開き
満開の花笑みは見えしことと
思えども

冷たさ宿る春雨の肌は
無言のままで待ち望む
濡れた枝が何を告げるや


桜と人との境界線こちら側
人の世の時計は声を含みつつ
冷たさ震える春雨を眺める




人の世では
桜の木でさへ嬉しき雨が
ちらりと声なき声を生む

腕に濡れた肌雨が
人恋しさを呼び込む
心にしまい込んだ声が
言葉にならずと雨に溶けては


春雨を眺めつつ溜息を生む
桜の花を呼び込む花雫とは知りつつ
冷たさに震える声なき声を眺める



■【 作成日 】■
【 2018年3月20日《 火 》】



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■ 出始めた桜の花に、再アップ。
【 歌声/jpu2jinさま。】
【 さくらの花よ、泣きなさい 】




【 jpu2jinさま/木蓮の涙 】

















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# by kazeumi-jun | 2018-03-20 14:55 | | Trackback




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詩【 街路樹の下にて 】

《 心に刻む春絵図 》



小さき花と、ありきたりな花と
お云ひになりますな

我とて街路樹の下に咲く草花なれば
旬な息を浄化するために
微かなお手伝いをしてるゆへに


されど
人の世は速やかに
雑草と刈られてしまふゆへに

街路樹には悪しき雑草となれば
歩く人々の悪しき雑草となれば
全てわかっていますゆへ


なれども、ほんの少しでも
わずかな春の時を満喫する姿を
視線の片隅にでも
残しておいてはくれませぬか?

***

街路樹の下を歩く我に
春の中で囁きかける草花ありて

雑草と呼ばれし小さき草花が
囁いては視線を向けるゆへに
我は足止めすべく

街路樹の下で咲き誇る草花の春に
今を生きる姿を映し込みて
小さき草花の春の時を、心に刻む


人の世と共に生きる小さな自然の
今を生きる姿に想ひを寄せる


街路樹の下で咲き誇る草花の春に
今を生きる姿を映し込みて
小さき草花の春の時を、心に刻む


〜〜 jun * tatihara

■【 作成日 】■
【 2018年3月10日《 土 》】


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■ この上記の、3枚の写真は以前に私が撮影したものですが、既に私の詩集において、イメージ画像として使用されていますので、この3枚の写真の無断転載、無断複製、無断借用などを一切お断りいたします。

■ なお、このブログ内における全ての【 詩作品の文章と、ショートストーリーの文章 】の無断転載、無断借用などを一切、かたくお断りいたします。

◆◆【 詩人/立原 純 】◆◆















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# by kazeumi-jun | 2018-03-12 02:12 | | Trackback(1)




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詩【 花語り《 恋手紙 》】



道端の片隅に
小さな花びらの声を広げて
想ふているよと呟きし君の花語り


誰を想ふと思えども
陽射し溢るる花語りの最中
風は微笑みゆくけれども
君は笑うて風を見上げる
一輪のオレンジ色の草花は揺れて


秘かに花びらは声を広げて
想ふ恋手紙を乗せし花語り


届けたまへと願ふ花びらが
陽射し溢るる秘かな花語りに
微笑む風の行き先は問わねども

願ふ心に誰もが
秘めやかに見つめる


人とは違ふものの垣根を越えし
草花一輪の想ふ声が花手紙となり
風の行き先は知らねども



届けたまへと願ふ花びらが
陽射し溢るる秘かな花語りに
微笑む風の行き先は問わねども


願ふ心に誰もが
秘めやかに見つめる

道端の片隅に咲く
小さなオレンジ色の草花の恋手紙


小さなオレンジ色の草花の花語りに
秘めやかに風も微笑む恋手紙


■【 作成日 】■
【 2018年3月9日《 金 》】



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■ この写真3枚は、私が以前に撮影したものですが、すでに詩集の中で使用していますので、これらの画像の無断転載、無断複製、無断借用などを一切お断りいたします。

■ なお、このブログ内における全ての詩作品の文章についても同様に、無断転載、無断借用などを一切、かたくお断りいたします。
ご了承ください。

【 詩人/立原 純 】















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# by kazeumi-jun | 2018-03-12 02:10 | | Trackback

詩【 野スミレの春 】




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詩【 野スミレの春 】



華やかに咲き誇りし桜の花よ
出でたる木の根元に
誰を守りしものぞと問いかければ
笑うて何も言わぬが
それが桜の木の優しさとは知れども

無言のままで風すらも
通り過ぎてゆく


桜の木の根元に秘めやかに
ひっそり咲き誇りし
一輪だけの野スミレに視線はゆき
桜の花よりも気になりしゆへに
申し訳なく思ふと、我は告げる


なれども
桜の木は云うて寄こし

桜の花は誰もが見やるけれども
たった一輪だけの野スミレは
忘れ去られしゆへに
見ておくれではないかと


我は告げられた桜の木に
微笑み返しては、野スミレを眺めし


何も語らず
桜の木の下に根付く
たった一輪だけの野スミレの花よ

君の頭上に陽射しは当たり
光は注ぐなれば
わずかな春の時を満喫なさればと
野スミレに我は語りて


桜の木の下に根付く
たった一輪だけの野スミレの花よ

秘めやかに春を迎えて
春の時を満喫する姿に心を寄せる
小さき春絵図は、ここにありて


我が良き日の1日と思いつつ
秘かに立ち去る我が身の後ろに
野スミレ一輪の花笑みはありて


〜〜 jun * tatihara

*****

■【 詩作品の説明文 】■

以前のことですが、桜の花を見に行きましたら、桜の木の下に一輪だけの野スミレの花が咲いていました。

私は桜の花よりも、その一輪だけの野スミレばかりが気になり、野スミレの花を眺めて帰ってきたことの思い出を、この詩作品に託したものです。

ひっそりと、春を満喫するかのように、春の陽射しの中、一輪だけで野スミレは咲いていました。

写真はイメージであり、実際は桜の木の下に咲いていたのは【 一輪だけの野スミレの花 】でした。

その、一輪だけの野スミレの花が美しくて、心に残ったことを今でも忘れることなく覚えています。

私はその日、また改めて桜は眺めにこようと思い、一輪だけの野スミレの花だけを眺めて帰って来たのです。

その日、咲きほこる桜の花は、私の視線に入ることがなかったのです。

その日は、一輪で咲く野スミレだけに視線をあげたいと思った私がいました。

私はどうしても、せめて、その1日ぐらいは一輪で咲く野スミレの花だけに、私の視線をあげたかったのです。

そんな、小さな自然の春絵図です。

文章【 詩人/立原 純 】

■【 作成日 】■
【 2018年3月10日《 土 》】


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# by kazeumi-jun | 2018-03-12 00:31 | | Trackback

詩【 春の雨や 】




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詩【 春の雨や 】



春に降る雨は冷たいと云ふけれど
冷たさの雫にうたれて凍えるのは
木々も、芽吹いたばかりの草花も
人と同じなのだろうかと思ふ

季節雨だとは知れども

季節の真ん中あたりに降る雨は
木の息吹には必要だとは知れども

微かな音鳴りの雨が風を含み
冷たさに凍えるよふなほどの
寒さに思われて


身と心も冷えるのは
どうしてなのだろう


時折   春の雨が凍える心を
呼び覚ますよふで
木々の冷たさを思ふ


*****


重ねゆる春の雨や
何ぞ見やりて君は降る

細い若木でさへも震えし
春の冷たさに凍えし風の冷ややかさ
手の温もりが恋しいと
若木の芽吹きも云ふなれば

人も若木の芽吹きも
同じなのだろうかと思えば


重ねて思ふ春の雨
降りしきる冷たい雨に
草花一輪の小さな葉先は震える

手の温もり恋しければと

光の中の温もりを思い出しながら
垣間見る春の雨の風は吹き
微かに聞こえし窓の外に

冷たさ含む音鳴りの雨がする
冷たさ含む音鳴りの風がする


手の温もりが恋しければと
冷たさ含む音鳴りの雨が凍える


手の温もりが恋しければと
冷たさ含む音鳴りの雨が凍える


■【 作成日 】■
【 2018年3月9日《 金 》】



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# by kazeumi-jun | 2018-03-11 00:58 | | Trackback

詩【 夜の絵画 】




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詩【 夜の絵画 】



雨は路面に降り、光との合作で
絵画をつくりあげる真夜中

路面に雨は滴る

夜の街路樹の通りには
静けさだけが光にまとわりつく

その傍らにいる夜と雨とが
光にまとわりつく不思議さに
視線がとどまる


稀に過ぎる車でさへも
微かな雫の音を醸し出しては
夜の街が人間のいる世界を
はみ出したかのごとく


路面に雨は降る
光を浴びた雨の滴が
人工的なものと自然とが共存しては
今までにない、そのつどの
一瞬だけの絵画をつくりあげる


誰もいないはずの街の通りに
見る人すらいないはずの通りに
夜の静けさをまとった街路樹が
ひたすら
夜の絵画を見つめ始める


街路樹の根元に根付く草花すらも
夜の絵画を見つめているだろう

誰も知らないはずの夜の絵画を



私は部屋の窓硝子から
秘かに見つめる

秘めやかに眺める、君らの
夜の絵画の鑑賞を

夜の絵画を見つめる、君らを
私は見ているのだと

君らは気がつかずに見ているだろう
人の世とは一線を分けた中で

街路樹も
街路樹に根付く草花すらも



路面に雨は降る
光と静けさをまといながら

秘めやかに眺める、君らの
夜の絵画の鑑賞を

夜の絵画を見つめる、街路樹の君らを
ひたすら、私は見つめている


■【 作成日 】■
【 2018年3月9日《 金 》】



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# by kazeumi-jun | 2018-03-11 00:51 | | Trackback

詩【 幸福を分ける花 】




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詩【 幸福を分ける花 】



小さき白い花びら付けて
君は何を言わんかや

丸い花が告げる幸福の訪れを
誰もが秘める想ひの花よ


小さき白い光を浴びて
君は誰に幸福を告げているのかと
大地に根付く、君の小さき花に
我は問いかけれども
願ふ人は多ければ


白い花びら付けたまま
誰ぞに幸福を分けては
素知らぬふりで咲きほこり


丸い花が告げる幸福の訪れを
誰もが秘める想ひの花よ


人が名付けた花言葉とはいえども
人の想ひを受け取りて花は咲く


想ふ人の心に幸福の花は咲くと
我は思ひしものゆへに

小さき花
スズランの花は人の心を受け取りて
秘めやかに咲く

花の想ひを疑うなかれと

人と花を繋ぐのは、人の想ひゆへに
人と花を繋ぐ、想ひの花ゆへに



想ふ人の心に幸福の花は咲くと
我は想ひしものゆへに


忘れるなかれ
人と花を繋ぐのは、人の想ひゆへに
人と花を繋ぐ、想ひの花ゆへに

幸福を分ける花、スズランの花よ

*****

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人と花を繋ぐのは、人の想ひゆへに
想ふ人の心に幸福の花は咲く

人と花を繋ぐ、想ひの花ゆへに

人が名付けた花言葉とは言えども
人の想ひを受け取りて花は咲く

幸福を分ける花、スズランの花よ

〜〜  jun * tatihara


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■【 スズランの花言葉 】■
【 幸福の訪れ 】

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■【 作成日 】■
【 2018年3月10日《 土 》】















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# by kazeumi-jun | 2018-03-10 05:23 | | Trackback




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詩【 薄紫の首筋 】

《 木蓮の花 》



木蓮の白き色艶が輝きを放つ時
季節は移り変わりゆき鮮やかに

薄紫に染まりし、君の首筋が
仄かに想ひの色艶を秘めて
凛と咲きほこる


光を受ける白き色艶の花顔は
何ぞを想ふか、風の声を受けて

振り返る人々の視線を集めども
知らぬふりして、君は首筋の色艶を
光に見せては仄かさの匂ひに染まる


移り変わる季節時計は
あまりの色艶に
振り向きざまに感嘆の声を
あげることだろう

君の白き色艶と、その薄紫の首筋に
何処ぞから引き寄せられる
蝶の姿でさへも
その匂ひに惹きつけられるけれど
凛とした色艶は、光の風を見つめる


いつしか、その風の中からも
何処ぞの花びらは飛びゆきて
その薄紫の首筋に花唇を寄せて
いくことだろう


光の中で染まる花顔よ

薄紫に染まりし、君の首筋が
仄かに色艶を秘めて咲きほこる

その輝く白き花顔と、仄かな首筋は
風の中の、誰に想ひを寄せるかや


■【 作成日 】■
【 2018年2月25日《 日 》】



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# by kazeumi-jun | 2018-03-10 00:53 | | Trackback(4)




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詩【 森の一滴の水源/旅路 】



森の細い樹々の手が
秘かに流れる水源を遮るように
秘めやかな水流を隠したいのか
音もなく生い茂る

溢れ出る水流は微かな森の光を
携えて下流へと向かう


真上から見下ろす野鳥は
細い樹々の手を
巧妙に羽根の動きで森を避けては
尖った嘴で
一滴の水を飲むことだろう


森の一滴の水は
秘めやかに出でる草でさへ
あちらこちらでし始める
微かな森の会話を聞いては
静けさの中のしぐさを伝えて

やがて、遥かなる旅路へと
向かうことだろう


森の一滴の水の傍らには
乱雑に生い茂る樹々すらも
水源の森で命を得ていく

ありのままにある森は
人の世とはかけ離れた世界をつくり
森の命である一滴の水を
人間の街へと向かわせていくのだと

微かな声で語らう野鳥が
秘めやかな声で伝えながら、そこで


私は森の一滴の水の流れる様子を
見つめ続けながら
ありのままにある自然の澄んだ息を
いつまでも記憶の中にとどめよう

遥かなる旅路の途中で
いきかう水流の、その先を


長い旅路の途中で流れつく大河は
君らにどう映ることだろうか

人の世と重なり合い流るる大河よ

森の一滴の水は、愛しき姿をして
君らを送り出しただろうと


人の世と重なり合い流るる大河よ

秘めやかな森の一滴の水源は
君らを旅路へと送り出し続けていく

今も、これからも変わりなく
ありのままの自然らしき姿をして


■【 作成日 】■
【 2018年3月1日《 木 》】



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# by kazeumi-jun | 2018-03-10 00:49 | | Trackback

詩【 透明な座席 】




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詩【 透明な座席 】



透明な座席というものがあるならば
それは、何のためにあるのだろう

小気味よく誰かが責め立てる
身代わりに座らせるのかと


透明な座席とは
元々が空白ということに
他ならない


いたはずの誰かが
透明な座席に
座っていたとでもいうのだろうか

幾重にも1人の誰かが
クルクルと回りながら
一つの座席に座りながら


いなかった先で
座席に風は吹き抜ける


透明な座席には
誰が座るというのだろう

いたはずの誰かが
存在し得なかった場合には
全てが空白の座席だったと
いうことだろう


透明な座席とは
そういうものであると
私は知るのだ


いたはずの外側で
小気味よく嘲笑うけれども

いたはずの誰かが責め立てる
それが、いたはずの誰かだと
知り得た場合には

責め立てる言葉すらも
幻のごとく思われる


座席とは
本来ならば透明ではない

幾重にも1人の誰かが
クルクルと回りながら
空白の座席に座っていただけと
知り得た先で


元々が、その座席すら
存在し得ないと知ることになる


確かさの座席には
心が座り
視線を放ち
傍らにいることが
本来の座席というのである


透明な座席が空白のまま
消えていくとき

元々が空白の座席だったことを知る


誰かが小気味よく責め立てる
身代わりを座らせるのかと


消えてしまった座席が
あるはずもないのに

責め立てる言葉すらも同じく
消えて風は吹き抜けていく


座席とは
本来ならば透明ではない


現実の中にあるものの中にこそ
座席とはあり得るものだからこそ


確かさの座席には
心が座り
視線を放ち
傍らにいることが
本来の座席というのである


■【 作成日 】■
【 2018年3月6《 火 》】



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詩【 太陽という伝言板 】



街が眠りについたままの空を
映し出すように光と影が一つになり
照らし出された朝焼けの絵画が
オレンジ色に移り変わるとき


細い路地裏は影が見つめたまま
空だけが光を放ち始める

太陽のオレンジの光だけが
街の頭上へと降りてきては
声のない声が解き放たれていく


あゝ  朝焼けで照らされる街は
なんという美しさを醸し出すのか

光だけが空を包みあげて
ゆく夜の影が旬な朝を描いて
オレンジの光だけが空を映すときの
自然の絵図が、そこにはある


街路樹の通りすらも
微かな光に包まれていく

老人が犬を連れて散歩している街が
少しずつ見え始めて
やがて朝陽の空は、影を西の空へと
送り出していくのだろう

当たり前な日常の自然界が
旬な朝を描き出しては動く


全ての夜を送り出した朝が
微笑みながら、また出会う夕暮れを
待ち望むように、影へと微笑む


光と影が一つになって
ほんの一瞬だけの自然の中の絵画を
この視線に映しこむときに
私はまた出会えたのだと

朝陽よ、君らは全てが一つになり
自然の中で伝えようとしている

私は出会えた一瞬だけの朝の光景を
ひたすら見つめている


今でしかない一瞬だけの朝陽は
《 全てに伝える言葉 》を
君は持って繋ぐのだと

自然の中で、今日だけの瞬間を君は


今でしかない一瞬だけの朝陽は
全てに《 伝える言葉 》を
君は持って繋ぐのだと

太陽という、全てに繋ぐ伝言板が
そこには溢れている


■【 作成日 】■
【 2018年2月24日《 土 》】



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詩【 忘れな草に恋する 】



川面の傍らに想ひの出でる花よ

小さき花びらは
水面に顔を覗かせては笑ふ

その花顔の揺れ動きに
水流は一滴の挨拶をしてゆくと
我は秘かに聞けども

遠き歳月を経て消えし忘れな草よ

川面の傍らで想ひを繋ぐ君らを
忘れはしないと、心に呟きし


いつしか消えた君らの行方は
定かでなきと寂しげに風は揺れし

今なお、我は忘れな草の花に恋する
遠き歳月の向こうで浮かべる絵図を


川面の傍らに群生して咲き乱れし
君らは風に揺れては
小さき花顔を見せてくれた日を
春を迎えるたびに想ひ焦がれて

我が小さき身体が花に埋もれては
いつも君らは笑ひ顔を向ける


遠き歳月の向こうで
懐かしげに浮かぶ川面の水流は
今なお、どこぞで忘れな草とともに
その花声を聞いては
水滴の挨拶をしているのだろうか


秘かに川面の傍らで群生しては
小さき花顔を覗かせる忘れな草に
今なお、我は恋する

幼い少女が恋した忘れな草の花を

秘かに川面の傍らで群生しては
小さき花顔を覗かせる忘れな草に
今なお、我は恋する

今なお、忘れな草の花に恋する

我が想ひは、今はなき忘れな草の花に
届くことはなけれども


★★★★★★★★

■■【 詩作品への説明文 】■■

■ 幼い頃に育った場所では、山裾の里にある川面の両側を並ぶように、見事なまでに【 忘れな草の花 】が群生していましたが、歳月を経て地域開発により、その忘れな草の花は全て姿を消しました。

今では見ることができない、想い出の絵姿なのです。

今なお、私の大好きな草花でもあります。

そのときの【 忘れな草の花 】は見事なまでに、川面の傍らで咲きほこる美しき光景であり、心の中にある愛しい自然の絵図です。

その幼い頃の想いの絵図を、この詩作品に託したものです。

■■【 詩人/立原 純 】■■

■【 作成日 】■
【 2018年2月21《 水 》】



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詩【 木陰に刻まれた足跡 】



風が行き交う見えない道には
人への指針があるのだろう

季節ごとに生み出される木々の
傍らに息づかいはあって
それらの傍らには
人々が歩いた道の足跡が
影のように残されていく


かつて生きてきた道と
今をゆく道とが重なり合うとき
見えない足跡が新たに
そこで、生み出されていく


人は足跡など見えないものと言い張り
風が行き交う空間を遮るけれども
そこかしこに
木々の傍らでは根付くように
かつての足跡は残されているのだと


大きな木々の真下には木陰ができる

その木陰の下で休むのは
誰であっても同じことだろう

いにしへの頃より
人は木々と共に休み歩き
木々と共に生活があって
その場所では誰もが
新たに澄んだ空気をもらい
濁りの息を吐き出していく

それらの空気を歳月の中で
幾度となく浄化してきただろう


大きな木々の葉陰の下には
かつての足跡が刻まれていて
幾重にも重なり合いながら
透明な影を作り始める

足跡の影を、そこで


人間が生きる傍らには
いにしへの頃より大きな木々はあり
その木々の、風の中で潜むように
足跡は残されているのだと


新たな指針となる足跡の行き先は
それらの木々の浄化した空気が
教えてくれることだろう


人はいにしへより繰り返しながら
誰もが同じ道を歩いている
浄化した足跡となって

人の進もうとする新たな指針は
木々に刻まれた澄んだ息づかいの
隙間に潜んでいる


いにしへの頃より
この大きな木もまた、どれほどの
人々の足跡を見てきたのだろうか

人々の濁りの息を浄化しては
生きる足跡を見つめながら、そこで

木陰に刻まれた足跡を見つめながら


■【 作成日 】■
【 2018年2月20《 火 》】



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■ ブログ内における今回の写真は、かつて私が撮影して、昔【 詩作品用のイメージ画像 】として作成した、画像の3枚になります。

■ これらの3枚の画像は、すでに詩集のイメージ画像として使用済みですので、写真の無断転載、無断複製、無断借用を一切お断りいたします。

■【 ブログ内の、全ての詩作品も同様に無断転載、無断借用などを一切お断りいたします。】

■■【 詩人/立原 純 】■■















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# by kazeumi-jun | 2018-03-08 00:41 | | Trackback




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詩【 銀鏡の水流は知る 】



水面に映し出された小さき花顔よ
君らの映し見る先には
何が映し出されているのだろうか


問いかけれども返答なき姿に
我はその横顔を心に映し出して
君の心を重ねているけれども


君らは水面に揺らぐ微かな波の
澄んだ一滴に息づかいを寄せては
人の世のよふな声もなく
鏡の前に顔を差し出している


揺れ動く、微かなしぐささへ
君らの映す姿の上を
風は行き交うだろう


水鏡となった、小川の流れが
君らの花顔に一滴一滴と注ぐとき
季節時計の針はカチリと動き
君らへ送るための風声をかけるだろう


水流は光る銀鏡となり
映し出された花顔を、ゆっくり
次の季節へと向かわせていくだろう


花には花の顔があり
それらを知るのは
水流の上にいる微かな光と
銀鏡が注ぐ一滴の水だけだろう


けれども人の世では誰もが
素知らぬふりで足早に過ぎていく
それらを知るのも、また
水面に映し出された花顔だろう



花には花の顔があり
それらを知るのは
水流の上にいる微かな光と
銀鏡が注ぐ一滴の水だけだろう

それらの、全てを知るのは
水流の上にいる微かな光と
銀鏡が注ぐ一滴の水だけだろう


■【 作成日 】■
【 2018年2月16日 】



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# by kazeumi-jun | 2018-03-08 00:17 | | Trackback