詩【 桃源郷と呼ばれし里 】




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詩【 桃源郷と呼ばれし里 】



山の麓の斜面に
咲き誇りし桃花よ


何を告げし桃花の匂ひに
山は壁ごとく連なる
なれども
桃花の匂ひは流るる空の上に


一枚の花びら
声は出さねども
遠き地にありても なお
声を放てば
桃花びらはすくい取りし


届かぬ声も空を流るる
それを知りつつ
春を待ちわびる桃源郷の里


山の斜面に連なる桃花の匂ひ
広々と川は流るる
山壁を境にして


視線だけが
山を越えてゆく
誰を思ひ浮かべし桃花に
心をのせて
閉じ込めし涙すらも
桃花の匂ひだけが流るる空に


山壁は連なる
峠を越えて
桃花の匂ひのみ空を流るる
切なき桃源郷の里で


時は過ぎれども
心を映しこむ桃花の匂ひと
桃源郷の里に


幾つも山を越えし
遥か夢の桃源郷は
今なお
涙と切なき声は胸に秘めて
ひとり 心に雫を放つ
心に残りし桃源郷の里


涙と切なき声は胸に秘めて
ひとり 心に雫を放つ
心に残りし桃源郷の里











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by kazeumi-jun | 2017-04-11 05:25 | | Trackback