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【 主題のない言葉の綴り ④ 】




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【 主題のない言葉の綴り ④ 】



窓から丸い月が見えている
ほんのりと

紅かった月は
黄色い月に変わり
ほんのりと


現実の中を見つめていることが
いちばんいいんだよね


大事なものは
現実という中から


確かさのものを
見つめながら
手にしたものは現実という中で


夢を描き続け生きている人も
夢の中だけで生きている人も
いるけれど

夢だけでは
手から消えてしまうもの


ほんのりと
丸い月が出ている


贅沢はいらない
欲もない

ひっそりと片隅で
草花のように
生きていられたら
それだけでいいな


誰もが同じわけではないから
華やかさを求める人も
いるんだろうけれども

私は草花みたいに
ひっそり穏やかに

それがいちばんいいな


*****


暗い夜空に光る丸い月が
窓から覗いています

カーテンを閉めれば
いいのだけれど

なんだか
もったいない気がする


せっかく
見えるのに


静まれ 心臓よ
大丈夫だからね

落ち着いていて
静かに落ち着いていて
大丈夫だからね


心臓の痛みは消えたの
この身体の中の心臓は

もう少し静かにね

せっかくの丸い月が出ているから
見ていたいじゃないの


今宵もまた
街路樹の通りの
車の行き交う音を聞こう

騒音と言うけれども
全てが そこで確かに
誰かが生きて存在する証となる

それらの音を
心地良く思えてしまうのは
かなり 変わり者かもしれない


真夜中に外の音を探すのも
心地良いものなんだ


お月様が出ているね

車の行き交う音は
窓の外で確かに
必ず誰かが存在するという証の音

心地良い騒音の音楽を聴いている


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by kazeumi-jun | 2017-05-11 21:21 |