詩【 別離する瞬間の風 】


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詩【 別離する瞬間の風 】



ある道が新たに開かれた瞬間の朝
それらを1人で歩くことを
応援するかのように
今年初のミンミンゼミは
ゆっくりと鳴き出し始めている


長い歳月だったと
何十年間の事柄を眺めては
新たに曲がる道を見ている


きっと 風は真夏日の中を
身体ごと吹き抜けていくだろう


見えないはずの風が笑みを浮かべて
背中越しに挨拶をしていくだろう


私に向かって


それは やがて行く道への
追い風ともなり
応援する風ともなるのだろう

全てを切り捨てた私に向かって


頭上では今年初のミンミンゼミは
鳴き始めている


君らには見えることだろう

歩く道を進む 曲がり角にある
もうひとつの
片側を選んだ意味がわかるだろう


新たなる道とは
別離する瞬間から始まっていく
全てを切り捨てた先で
1人の道が出来上がる


背中越しに風は
挨拶をしていくだろう

頭上では今年初のミンミンゼミは
鳴き始めている


私はこの道を1人で歩く
全てを切り捨てた先で

その横で風は挨拶をしていくだろう
全てを切り捨てた私に向かって


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by kazeumi-jun | 2017-07-23 07:30 | | Trackback