詩【 暗闇の街路樹 】




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詩【 暗闇の街路樹 】



夜の灯りがつき始めた街並み
微かに聞こえ始める夜の鳴き声
街路樹は闇の中で
息を潜めては車の音の中を
佇んでいるだろう


人の優しさとは
全ての裏側に息を潜めて
見えない場合が多いのだと


街路樹の通りからは
見えない木々の中に潜むそれらの
小さな生き物が存在するように


だからと言って
全ての裏側に優しさを隠そうと
しているわけではない


声にはならぬものが
小さな音を立てながら生きるのを
誰が知るだろうか


それなりの理由が
そこには存在しているからだろう


秘められた優しさが見えずとも
街路樹の木々は満足だろう
何故ならば
本来の優しさとは
眼に映ることだけにしようとすると
別な思惑すらも生まれてしまう


それらは人間の強欲に繋がり
優しさとは裏腹な
かけ離れた次元を生むからである


それらを知り得る時
ひっそりと佇む街路樹の
無言の優しき姿が微かに見えて
夜の街路樹を心に映しこむのである


無言のまま街路樹は立ちはだかる
闇の中に潜むそれらの
小さな優しき姿を潜めて そこで


どんなものにも
隠された本来の優しさはあり
それらを誰が知るだろう


それでも
誰に知られずとも君らは
たえず優しさを秘めて
その場所にいる


全ての裏側に
本来の優しさはあり
それらは見えない姿となって



無言のまま街路樹は立ちはだかる
闇の中に潜むそれらの
小さな優しき姿を潜めて そこで


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by kazeumi-jun | 2017-08-17 20:54 | | Trackback