詩【 朝焼け 】




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詩【 朝焼け 】



ゆだねられた声は
何処へ消えていったのだろう


曇り空の朝焼けは
明るさを伴いながら
不可思議な色で


誰に向かって
ゆだねた声だったのだろう

胸に秘めたものが季節とは無関係に
寂しげな顔をして覗き見るようで
声を隠した場所すらも
朝焼けの不思議な色彩に
吸い込まれてしまう


独りで眺める朝焼けの
声にはならない寂しげな顔が
胸から覗き見ようとするから


ゆだねた声の居場所すら
忘れてしまおうとして
秋の季節にしようとする


いつだったのかと
問いかけるすべもなく
隠した声の場所すら
朝焼けの中へ消えていく


貴方に預けたはずの言葉すら
朝焼けの不思議な色彩の中へ
吸い込まれていってしまう


その言葉の意味すらも
貴方は知らないのだろう


朝焼けは同じ色すらなく
それでも朝は同じように


視線の先で朝焼けの空は
移り変わっていく
まるで
変わっていく人の心のように


変わることのない空が
いつまでも
そのまま残っていることが
良いことではないのだろうと

己を責める朝焼けの中で

私は変われずにいすぎたのだと
預けたはずの言葉すら探せずに


いつまでも
私の心は同じ色の空のままで


人は移り変わるのだと知りつつも

人の心は雲のように流れて
移り変わるものだと知りつつも

預けたはずの言葉を追いかけて
独りで朝焼けを眺める

移り変わっていく朝焼けの空


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by kazeumi-jun | 2017-09-01 03:36 | | Trackback