詩【 風のような人 】




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詩【 風のような人 】



まるで風のような一枚の淡い葉色を
そっと壊れぬように
両の手で息づかいをも潰さぬように
声をかけるけれども


いつも風のように離れては
季節の葉色をしたまま
その人は流れていくようで


西陽の当たる中を旬な色をして
こちら側では両の手で
一枚の葉色を壊さぬようにしても
風にまみれた空が誘うのか
行き先さえ分からず
舞い上がっては    どこぞへと


見つめる視線だけの両の手は
いつも置き去りにされるようで
離れていく一枚の風のような
その人は
いつも自由の    寂しげな風になり


触れぬと知りながらも
両の手で強風から遮るけれども
爽やかさの風は西陽とともに
また   ふらりと流れては消えて


見つめる視線だけの両の手は
いつも残されたまま    秋風の中に
無言のまま声を閉じ込める


また   貴方は何処へいくのだろう
見つめる視線だけの両の手は
心だけ置き去りにされたまま
悲しげな目の中で秋風は西陽に揺れ
楽しげな姿を見せて


追い求める私は
心だけ貴方を見つめる


手が届かない風のような人を


追い求める私は
貴方という風のような人を
いつも見つめている


微かに滴る秋の一滴が    私の頬を触る

置き去りになった一滴が
ひたすら寂しげに   私の頬を触る

貴方は相変わらず風になったままで



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by kazeumi-jun | 2017-11-10 14:44 | | Trackback