詩【 風通しの良い道 】




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詩【 風通しの良い道 】



人混みで溢れた四車両の電車から
荷物を持って降り立つ
陰湿な空気が混ざり合い
風通しの悪さから息も出来やしない

人混みで息継ぎが出来ず
心臓からストップの
危険信号が送られてくるとき


そんな四車両編成の電車から
透明な影の映し絵を置き去りにして
分岐点に降り立ち
新たに右側の道を1人で歩くとき


その合間に少しだけ
乗り込んだ1車両だけの電車は
私1人だけの体があり
澄んだ空気が心地良くいきかう
風通しの良い息継ぎが
息をする体から
安心しきった声は漏れて流れる


私の体の脇を眺めると
動かない壁のようになった右手が
本当の意味での
行動ある優しさの重要さを
教えてくれたのだと
微かな笑みを浮かべて視線を向ける


明日をいくということは
なんて自由なんだろう


1人で乗り込んだのは
1車両だけの静かな電車だった
息継ぎが出来ると呟く傍らで
動かない壁になった右手の中に
秘められた行動ある優しさが
仄かな空気感の居心地良さを
告げてくる


1人で乗り込んだ1車両の電車
静かな空気感をまといながら
ゆっくりと     再び降りていく


分岐点の道は1人で歩くから
人混みの濁った空気感さえも
全てを忘れて分断された道の
居心地良さだけが残る


また再び私は
1人で乗り込んだ1車両だけの
電車から1人で降りていく


自由な空気感だけが身を包み
人生という分岐点の右側の道を
1人だけで歩いていく
今度こそと、凜として前を向き

私の傍にはいつも
動かない壁のような右手が
ひっそりと寄り添っている

動かない右手の腕は壁となり
本当の行動ある優しさの重要さを
私に告げては
無言で声を繋いでくる


分岐点の右側の道を1人で歩く
居心地良さの空気感だけが
風通しの良い息継ぎ出来ると
私の心臓の信号が、行け!と
合図を送ってくる


これから、私1人だけで
人生という分岐点の右側を歩く

明日をいくということは
なんて自由なんだろう

風通しの良い空気感の傍らで
動かなくなった右手が
密かに、クスッと笑う


私はまた再び
1車両だけの電車から降り立つ
1人だけの道を歩いて行く

決して振り返らず戻ることはない
我が、分岐点の右側の道を進み歩く

心臓からの信号が、行け!と
再び、私に合図を送ってくる
傍らにいる動かない右手を通じて



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by kazeumi-jun | 2018-02-09 07:03 | | Trackback