2018年 02月 10日
詩【 美の最高傑作 】
詩【 美の最高傑作 】
昨日、ずっと降り積もっていた雪が
朝焼けの光に照らし出されて
雪の結晶を美の最高傑作に仕上げる
遠くの屋根は雪布団が被り
ぼんやりとしたまま
雪のベールを醸し出しては
朝焼けの光と真白い雪の彩りは
全ての形を新たに移し変えて
現実の中の幻想美を描き始める瞬間
なんという美しき姿を見せるのか
君らの、その美の最高傑作は
厳しい寒さには弱い右手が
その一瞬だけ忘れて
窓硝子の外の美の最高傑作に
視線は吸い寄せられ
懐かしい頃の雪の姿が
流れてはいく朝焼けの光に
朝焼けの光が真白い雪と
ともに重なり合って
美の最高傑作を描き出していく
それらの瞬間を記憶の中へと
送り込んでいく
一瞬だけの
Ohe-shot*memoryとして
今だけにある、美の最高傑作として
■【 作成日 】■
【 2018年1月23日《 火 》】
by kazeumi-jun
| 2018-02-10 11:12
| 詩