詩【 宇宙を持つ器 】




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詩【 宇宙を持つ器 】



この胸の中には、宇宙と同じような
粒子になってしまった欠片があって
その微粒子が、広い星々の宇宙を
つくりあげている

それは全て粉々に砕かれた微粒子の
様々な記憶の欠片と意識
それが心という


器という心臓から
小さな手を出すことがある

器という場所の一部の心臓から
何かを掴むように手が伸びて
やがて、その小さな手から
心臓めがけて
微粒子を投げつけるものだから
危うい心臓が息も切れ切れに
咳き込んでしまって
刻み込まれたものが映り込むとき
心臓は息も吸えぬほどになる


心臓から出る小さな手は
宇宙にある粉々の微粒子を
掴もうとするから
敵対する器という心臓が、まるで
夜の影から解き放たれる煙に
溶け出して吸い込まれ
消えるかのごとく

やがて夜に吐き出される煙が
我が心臓を誘い出し
透明に消えることを知るかのように

咳き込んでしまった心臓が
時折、意識のない煙に溶け込む


我が、身体という全ての中には
宇宙という砕かれた微粒子の欠片
全て刻まれた星々の集まる場所があり
それが、いわゆる心という場所である

敵対するかのごとく
器という場所の一部に心臓はあり
その場所から出でる小さな手が
遊ぶようにあり
宇宙という微粒子の欠片を拾っては
我が心臓めがけて投げるものだから

それらをまとめる器という
全ての身体が、時間を切り出し始める

刻み込まれたものが映り込むとき
誘い出された手が心臓めがけて
何かを投げつける


そのたびに
それらをまとめる器という
全ての身体が、時間を短く切り刻む
切り刻まれ細切れされた時間

それらをまとめる、全ての身体が
時間を切り出し始めていく


やがて、私は何かを察したかのように
宇宙という微粒子の場所を
見回り始めている

身体という場所を見回り始めている
良くも悪くも、私は見回り始めている
微粒子となった欠片の行方を

切り出し始めた時間の中で

息も切れ切れになる、危うい心臓が
夜の煙に溶け込み消えそうになって


■【 作成日 】■
【 2018年2月27日《 火 》】



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by kazeumi-jun | 2018-02-27 04:42 | | Trackback