詩【 木陰に刻まれた足跡 】




e0364312_03262964.jpg




詩【 木陰に刻まれた足跡 】



風が行き交う見えない道には
人への指針があるのだろう

季節ごとに生み出される木々の
傍らに息づかいはあって
それらの傍らには
人々が歩いた道の足跡が
影のように残されていく


かつて生きてきた道と
今をゆく道とが重なり合うとき
見えない足跡が新たに
そこで、生み出されていく


人は足跡など見えないものと言い張り
風が行き交う空間を遮るけれども
そこかしこに
木々の傍らでは根付くように
かつての足跡は残されているのだと


大きな木々の真下には木陰ができる

その木陰の下で休むのは
誰であっても同じことだろう

いにしへの頃より
人は木々と共に休み歩き
木々と共に生活があって
その場所では誰もが
新たに澄んだ空気をもらい
濁りの息を吐き出していく

それらの空気を歳月の中で
幾度となく浄化してきただろう


大きな木々の葉陰の下には
かつての足跡が刻まれていて
幾重にも重なり合いながら
透明な影を作り始める

足跡の影を、そこで


人間が生きる傍らには
いにしへの頃より大きな木々はあり
その木々の、風の中で潜むように
足跡は残されているのだと


新たな指針となる足跡の行き先は
それらの木々の浄化した空気が
教えてくれることだろう


人はいにしへより繰り返しながら
誰もが同じ道を歩いている
浄化した足跡となって

人の進もうとする新たな指針は
木々に刻まれた澄んだ息づかいの
隙間に潜んでいる


いにしへの頃より
この大きな木もまた、どれほどの
人々の足跡を見てきたのだろうか

人々の濁りの息を浄化しては
生きる足跡を見つめながら、そこで

木陰に刻まれた足跡を見つめながら


■【 作成日 】■
【 2018年2月20《 火 》】



e0364312_03284896.jpg

e0364312_03301052.jpg

■ ブログ内における今回の写真は、かつて私が撮影して、昔【 詩作品用のイメージ画像 】として作成した、画像の3枚になります。

■ これらの3枚の画像は、すでに詩集のイメージ画像として使用済みですので、写真の無断転載、無断複製、無断借用を一切お断りいたします。

■【 ブログ内の、全ての詩作品も同様に無断転載、無断借用などを一切お断りいたします。】

■■【 詩人/立原 純 】■■















[PR]
トラックバックURL : https://kazemisaki.exblog.jp/tb/27124429
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by kazeumi-jun | 2018-03-08 00:41 | | Trackback