詩【 明日の花 】





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詩【 明日の花 】



滴り落ちる雨の水滴が
ものも言わぬ声を含みつつ
街路樹の葉先にしがみついては
一滴の冷たさに静けさは追いかけて
梅雨時の花が傍らで



止むことなき雨粒が、人々の足を遠のかせては声なき騒音の車が行き交いながら、見上げた空に雨は降り続く

翳す傘の陰から覗く眼が、ものも言わずに葉先の水滴を眺める君に、静けさだけがまとわりつく



肌寒い雨が行き過ぎて
光が戻りし空の向こうで
貴方に出逢えると想ふ人の視線は
見えぬ昼間の星の彼方を浮かべつ
君は翳した傘から水滴を眺める



雨は滴り落ちる先で
無言の声を含みつつ
葉先に明日の準備を始める



雨が遠のく先に
翳した傘の下で
君が待つ光は生まれし


そう想ひながら
誰もが静けさの街中で
滴る水滴の肌寒さを手に握りしめて


握りしめた手の中に
秘めやかな声を含ませる街絵図の
傍らで、小さき夏の草花は
早々と生まれし明日の花



いつか梅雨時の水滴が遠のく先に
早々と生まれし明日の花は咲き開く


君の視線は何処を眺めるだろう
明日の花を見つめる君の視線は
微かな笑みが浮かぶ

滴る水滴の肌寒さを手に握りしめて



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【 作成日 】
【 2018年6月16日 】


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by kazeumi-jun | 2018-06-16 08:58 | | Trackback