詩【 意識の風 】





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詩【 意識の風 】



目の前には水色の空が広がる
小さな窓硝子に映し込まれた空が



私が見ているのは
目の前にある空ではない

この心の中に映し込まれた空を
ひたすら見ているだけのことだ

視線は空に向かう
現実のものとして無言のまま
黙り込む声は意識の外側に
放り出したままで



聞こえてくる窓硝子の中の音も
どこぞの声すらも文字すらも
映し込まれた空にはなく
自由な世界観の意識が羽根を広げ


映し込んだ空の中にある意識が
無謀にも飛び跳ねては
鎖すらもなき
あり得ない内なる心という中で
我が身は風になる


目の前の空だけを見つめた意識が
一点だけを眺めながら
見てもいない空を見つめる振りを
無言のままにしている



私は空を見ている振りをする
目の前の空を



その内なる意識は
我が心に映した空だけを
飛び跳ねている

自由な意識のまま




私を縛ることも
自由を奪うことすらできぬ


内なる意識の中には
現実の中の空を映し込んだ、意識の空だけが、ひたすら、我が心に自由な世界観を放っている


目の前には水色の空が広がる
小さな窓硝子に映し込まれた空が



けれども、私が見ているのは現実にある空を見ているわけではない

心の内なる世界の中には、限りなく広がりゆく己だけの空が存在する



映し込んだ空の中にある意識が
無謀にも飛び跳ねては
鎖すらもなき
あり得ない内なる心という中で
我が身は風になる



大切なものだけ、ひとつ手に固く握りしめたままで、飛び跳ねる心という中に映し込んだ水色の空を


そうさ、自由を彩る意識の中には、いつだって変わりなく大切にする想い一つ握りしめたままで、ひたすら飛び跳ねるから、それでいいんだよ

それでいいんだよ


大事なものを心の中の手に一つだけ握りしめていれば、いつだって帰れるからさ

帰る場所が幾つもあったら、戻る場所さえわからなくなるだろう?


だからこそ、心の手の中に大事な想い一つだけ握りしめたままで、意識の風になるんだよ


意識の風だって、いつでも帰れるという場所は必要なんだからさ

意識の風が戻るためにね
大事な想い一つだけ握りしめるのさ
それさえあればいいんだよ

それさえあればいいんだよ




私が見ているのは、我が心に映し込んだ水色の空だけさ
現実の世界の中にある空は、ひたすら見ている振りをしているだけさ




大事な想い一つだけ握りしめて
私は意識の風になる
澄んだ一滴の水流は心に流れる

その澄んだ水流こそが、我が息づかいの飲み水となる



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【 作成日 】
【 2018年7月3日 】

【 作者名 】
【 詩人/鏡乃 琴禰 】


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by kazeumi-jun | 2018-07-03 13:19 | | Trackback