詩【 心傘ひとつ 】




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詩【 心傘ひとつ 】



秋雨は冷たさを含みつつ、さらに凍えた冷風を滲ませるかのように、秋雨は葉先に降り始めては止まぬ


その雨の一滴一滴は、誰の心に降るものなのだろう?
誰の想いに降る雨の雫なのだろう?


秋雨は心の傷口にしみるだろう
冷たさ滲む秋雨は



冷たさ滲む秋雨に濡れし人よ
1人で歩くなかれ

良かったら
この木の葉先の下においでよ
大きな木の幹が
雨やどりをさせてくれるからさ

滲んだ傷口がしみぬように

誰も彼も
冷たさ滲む秋雨は降るけれども
心に宿る傘では、その止まぬ雨の止まりにはならぬだろうか



幾人もの座りびとがいても、この大きな木の幹が心傘を差し向けるだろう


秋の緑を幾分だけ含む葉先
この大きな木の下においでよ
小さなベンチで良ければ


冷たさ滲む秋雨は傷口がしみるだろうから、大きな木の幹の下で雨宿りなんかどうだろうか



秋の緑を幾分だけ含む葉が
小さく語りかける心傘ひとつ

無言のままの手が差し出される、秋の始まりの心傘ひとつ


幾人もの座りびとがいても、この大きな木の幹が心傘を差し向けるだろう

小さなベンチの上に心傘ひとつを



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詩【 心傘ひとつ 】

【 作成日 】
【 2018年9月22日《 土 》】

【 作者名 】
【 詩人/鏡乃 琴禰 】


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by kazeumi-jun | 2018-09-22 00:21 | | Trackback