詩【 真夜中の路面 】




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詩【 真夜中の路面 】



朝方になる前の真夜中の路面
車の音すらなき道では
静まり返るほどの
暗さと明るさが同化している

街灯に照らされた路面は
微かに濡れた光を放つ

雨上がりの路面の傍らには
まだ咲かぬ桜の木が
街路樹と共に
それらの路面に佇み
微かな街灯に
照らされているんだろう

忍び寄ると言うよりは
薄明かりの街灯が
真夜中の静けさと孤独さを
閉じ込めているような気配さえ

まだ芽さえ出ぬ桜の木は
真夜中の中間あたりで
声すら出ぬまま
立ち尽くすようで
そこに描き出された孤独感が
我の視線をとらえる

雨上がりの濡れた路面が
桜の木の影を映しこみ
街路樹すらも影を映しこみ
まるで我が身が ひとり
そこに置き去りにされたようで
哀しき絵図となる

我の視線をとらえて離さぬ
真夜中の路面が孤独感を
連れてくるとき

真夜中の路面に佇む我が身が
そこに置き去りにされたようで
心に焼き付いて

薄明かりの街灯は
ひたすら無言さの中で
佇むものを照らし続ける

真夜中の路面
薄明かりの街灯の傍らに
ひとり置き去りにされた我が身が
幻想のように浮き出し続ける

ひとり置き去りにされた哀しみは
絶望と孤独感と悲しみが
共に手を取り合い
君臨するようなものだと呟きながら
浮き出し続けている

いつまでも浮き出し続けている
いつまでも その場所で











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by kazeumi-jun | 2017-03-13 06:01 | | Trackback




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詩【 心の隙間がある意味は 】



誰の心にも
小さな隙間はある

それらは
時に波に揺らぐ中に
時には大地を吹く風の中に
それぞれに隠し持つものだ

小さな隙間は
誰にもあって

むしろ
あって当たり前

なくてはおかしい

何故ならば
それらを埋めたいと思うのが
人間の心だからだ

小さな隙間は
誰にもあって
それらを持つのが
人の心だろう

隠す時には思うがいい
生み出されていく意味を

それらを持つのは
傍らにある人の手が
小さな隙間を埋めるために
出会ったのかもしれぬと

お互いが お互いを
小さな隙間を埋めるために
共に小さな隙間を埋めるために

だからこそ
共に求め合う愛が
生み出されていくことを

そのために
人の心の隙間は存在して
生み出されていくのかもしれぬ

そう思えばいい

そのために
人は人と手を繋ぎ
暮らしてゆくのだと

人には心があるからこそ
小さな隙間は存在する

小さな隙間からは
時には風が吹き荒れ
揺らぐ波すらつくる

そのために
人は人と手を繋ぎ
暮らしてゆくのだと

人間が生きることは
小さな隙間があって当然

それらを持つのは
誰かと誰かが共に
暮らし始めて
傍らにある両手で
小さな隙間を埋めるために
人は出会うのだと
人は人と暮らすのだと

そのために誰かを想い
新たな家族を
つくることができる隙間なのだと

むしろ それこそ
大切な心の隙間なのかもしれぬ

そう思えば
心の隙間がある意味すらも
変わりゆくことだろう

そう思えばいいことさ

そのために
人は人と出会うのだと

そのために
人の心の隙間は存在して
生み出されていくのかもしれぬ

そう思えばいい

そう思えば
わざわざ隠すことへの
気恥ずかしさも
なくなることだろう

ほら
見てごらん

小さな隙間が
波の中で揺れているよ

こういう隙間とてあるものさ

誰にもあるものだろう?

誰にもある小さな隙間は
むしろ それこそが
人にとって
大切な心の隙間なのかもしれぬ

大切な何かをつくるための
心の隙間なのだと思うのは
私だけだろうか

そう思うのは
私だけだろうか











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by kazeumi-jun | 2017-03-10 17:45 | | Trackback

詩【 新たな愛は 】




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詩【 新たな愛は 】



それぞれの愛は
いつでも探そうとするべき時に
愛そのものは描かれていく

愛そのものは
見えぬ先で
新たな愛の色彩が
淡さを伴うカタチで
人の傍らで待っていて
探そうとする心に優しく

そっと
偶然を描いた先で
降り注ぐことだろう

新たな愛そのものは
いつでも探そうとして
地平線を歩き続ける人の前に
ゆっくりと現れていく

待つだけが
愛を奏でるわけではない

進むべき道の
何処かで
愛そのものに
いつか出会うことがあるから

ゆっくりと
私はひとり地平線を歩き
進んで行こうと思う

いつか出会える新たな愛が
新たな地平線を描く時まで
私は今の地平線を歩き続ける

地平線は いつも
心に描かれていくものだから

それぞれの地平線は
いつもいつでも
心に描かれていくものだから

だからこそ
貴方にさようならを

だから
貴方にさようならを告げて

新たなる愛が
私の心の地平線に描かれる時まで
新たなる愛を奏でる日まで

私は今の地平線を
ひとり歩いて行こうと思う

私は求める新たな愛を

ひたすら一方的に
私から与え続けるだけの愛ではなくて

いつもお互いに愛を与えて
共に求め合うことができる愛を探して

共に求め合うことができる愛を探して

この遥かな心の地平線を行く
両手を広げて今

だから
君に告げよう

さようならという言葉を

新たな愛は己の心の地平線で
いつか描かれていくと知るから

見上げた先で
新たな地平線に光は差し込んでいく

それらの先で
新たな愛は己の心の地平線で
いつか描かれていくと知るから

君に告げよう
さようならという言葉を

貴方へ送る最後の言葉は
さようならという言葉だけ

私は今
両手を広げている
心の地平線で
心の太陽は見えるから

私は新たな愛を探す旅人になろう
心に地平線を描き続けて










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by kazeumi-jun | 2017-03-10 02:16 | | Trackback

詩【 地平線 】




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詩【 地平線 】



顔を上げた先に
地平線が宿るように
しっかりと刻まれる

両手を広げて
私はひとり進むだろう

歩く場所が地平線であり
進むべき道が地平線となる

光の筋はあちこちに
淡さを含んだ光と影を落とし
草むらには
露に滴る繊細なものすらも

誰の目にも映らず
誰の目にも見えず
細い草の光と影の映し絵を
そこに描いてゆくだろう

私はひとり
進むべき道を進むだろう
両手を広げて

それらを歩く道が地平線となる

我が道は
我が心で定めて
地平線となる道を進むだろう

我が道の脇では
草むらは生い茂り
全ての哀しみすらも
草むらの水滴となり

歩くときの絵図に変わるだろう

いつか やがて
その道が地平線となる

両手を広げて
ひたすら突き進む我が道を
ひとり進むだろう

それらは全て
我が心の地平線となる

それらは全て
我が心の地平線となる











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by kazeumi-jun | 2017-03-10 01:07 | | Trackback

詩【 誕生日 】




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詩【 誕生日 】



生まれた日には
特別なカップを出して
好きな飲み物を口にして

澄んだ海のエメラルドグリーン
それらの色の空をも思いながら

夕陽が沈むまでも
呟きながら

この世に生まれてから誕生日は
すでに消え失せていて
1人も祝ってくれる人すら
いなかった日々を

せめて この日は
好きなことだけをして過ごそうと

毎年恒例それらを
1人で祝う日のバースデー

誕生日は
いつだって夕凪色の
茜雲の中に滴り落ちる日の
絵図しかなくて

バースデーって
生まれた事をお祝いする日

生まれてきて良かったねと
生まれてきてくれて嬉しいよ

生まれてから一度もない言葉が
夕凪色の空の向こう側で
茜雲の中で幻想さを物語る

バースデーは
いつだって幻想の中で
消え失せていくから

せめて
私はお祝いしてあげよう

天涯孤独の生まれという言葉が
いつだって
バースデーを消してしまうから

せめて毎年恒例の行事
それらの日を いつも

せめて自分だけでも
言ってあげたいと

この世に生まれて良かったんだよと

そう言ってあげたい気がするのは
何故だろうかと

笑う笑いかける自分に
この身に笑いかける

この世に生まれてきて良かったね
この世に生まれてきてくれて嬉しいよ

それらの言葉をかけて
胸の中で問いかけるように

それなのに
バースデーの日は
いつだって
波の滴りが落ちる

いつだって我慢しているから
せめて この日だけは
我慢もせず涙を滴り落として
あげるから
自分のために

自分のバースデーって
自分のための日だから
せめて
この日だけは滴り落とす雫を

誕生日の
その日ぐらいは
我慢しなくてもいいだろうと
毎年恒例行事のように
笑わない顔から滴り落とす雫を

誕生日の次の日は
いつもの日の
それらのように

笑う笑いかける自分に
時計が過ぎていく中で


今日は毎年恒例行事
自分に言ってあげよう

ハッピーバースデー!
マイ・バースデー!
マイ・ハッピーバースデー!
今日は自分に告げて



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by kazeumi-jun | 2017-03-01 04:57 | | Trackback