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詩【 夕暮れの水たまり 】



路面にできた水たまりが
風にさらわれて
微かな波の中で
微弱な声が放たれて


映し出した分厚い雲は
さらなる声を重ねるかのように
砂浜の波打ち際を歩く人の
足を匂わせるかのごとき
水面の暗さに深みを増していく


居残る雨が数滴ごとに
落とされるたび
水面は揺らぎながら


まるで塞がれた声を
つなぎ合わせるように
微弱な水たまりの波を見せては
何かを伝えようとする


水たまりに沈んだ雨の
声であるのか


それとも
道を通り過ぎた人々が
捨てていった声であるのか


水たまりは
我が視線の片隅に映される


この水たまりは
紅き夕暮れさへも映さぬまま
消えていくのだろうか


紅き夕暮れさへも映さぬまま
路面に居残る雨の水たまり


紅き夕暮れさへも映さぬまま
明日には消える水たまりの波


無言のままで


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by kazeumi-jun | 2017-06-30 13:44 | | Trackback

詩【 雨降り 】




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詩【 雨降り 】



心わきたつ雨降りに
旬な樹々の葉も
空からの恵みを飲みつつ
わきたつ音が聞こえし


ベランダに訪れし朝の小鳥も
旬な樹々の葉に
雨宿りしては眺める街路樹の下


心わきたつ雨降りに
ひんやりと風は惑う

どこぞへ流るる
通り過ぎし弱風は
滴り落ちる雨の中を行き過ぎる


心わきたつ雨降りに
旬な樹々の葉も風も
我が視線の前で舞い踊る


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by kazeumi-jun | 2017-06-30 07:48 | | Trackback

詩【 風を聴く 】




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詩【 風を聴く 】



風を聴く風鈴の
何を語るや

秘めたる声ぞ
流るる風鈴音色


浮かべたる君の風鈴散歩


風を聴く秘かな風鈴散歩
誰と歩きし浮かべやる


誰ぞおもうや風鈴の君の歌声に


秘めたる風鈴音色の中に
誰と歩きし夜風のそぞろ歩き
浮かべしや君の歌声に


秘めて浮かべし風鈴音色
誰ぞおもうや歌声散歩は
笑みたやさぬ風鈴ともに歩き


風を聴く風鈴音色に
誰ぞおもうや歌声散歩
そぞろ歩きし川面の先に


秘めたる風鈴音色に浮かべし
誰と歩きし想色の
風音の声は窓に流るる


誰ぞおもうや風鈴の歌声散歩


風を聴く午後色の風鈴音色に
秘めたる声ぞ 聴きしとき
風鈴音色に君おもうや歌声散歩


誰ぞおもうや風鈴の想色に
君おもうや風を聴く歌声散歩


誰ぞおもうや風鈴の想色に
君おもうや風を聴く歌声散歩


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by kazeumi-jun | 2017-06-29 15:45 | | Trackback

詩【 宇宙 】




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詩【 宇宙 】

天涯孤独の生まれ とは
心の中に宇宙を持っていて

そのたびに
星の粒子になった欠片を
ひとつひとつ放り込むのさ


あの見上げる星は
胸の中にある粒子


そのたびに傷ついたことすらも
そのたびに生まれる悲しみも

全部が星の粒子になるからさ


宇宙は果てしなくて
粒子の欠片は煌めきながら
我が身が佇む真上で


胸にある宇宙は
暗くなんかないさ


ほら あの全てが
今までの心の傷あと悲しみ

それらは星の煌めきとなり
頭上を照らしている

明るい星の粒子の煌めきが
頭上を照らしている


涙すら流さず放り込んだ粒子は
いつか
この身の生命が終わるとき

独り頭上の瞬きを眺めながら
一筋の涙を流すのさ


いつか いつか
この身の生命が終わるとき
初めて濃いほどの 一滴の涙を
流すのさ


涙は濃すぎる雫の透明色
透明色は何もないと同じこと

透明色は何もないと同じこと


涙は透明色だから
何もないと同じこと

そう思いながら
この心の宇宙の中へと
いつもいつも放り込んで


けれどもね

この身の生命が終わるとき
それらは星の煌めきのように
一筋だけの濃い光を放ち
一滴だけ流すのさ


そうさ
涙は透明色だから
何もないと同じこと


そう思いながら
この身の生命が終わるまで きっと
独りでかかえる星の粒子の欠片


そうして
あの宇宙を見上げながら
心の中にある星の煌めきの下で

我が身の生命が終わるとき

独り眺めて
濃いほどの一滴の涙を
一筋だけ流すのさ


誰も知らない
一筋だけの涙の意味を


一筋だけ流すのさ



【 涙は透明色だから
何もないと同じこと 】


そう繰り返す今日も明日もずっと
生命が終わるときまでは
きっと ずっと 独りのままで
宇宙を見上げながら



天涯孤独の生まれ とは
心の中に宇宙があるものだから

心の傷あと悲しみすらも
全てが星の煌めきの粒子となり瞬く


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by kazeumi-jun | 2017-06-25 05:11 | | Trackback




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【 物語詩作品 】
【 朝焼け 】『 滲む空色 』


★【 内容については、全てが架空のものです。ご了承ください。】

★【 また、これは物語ふうの詩作品になります。】


★★★★★★★★★★★★

東の空は薄暗く、まだ朝陽がのぼってはおらず、ちょうど夜が朝を迎えようとする瞬間の明るさなのだろう。

さしずめ手渡された空のバトンが、時計の針をカチリと動かそうとする瞬間を描くように。
西の空から受け取るための『 バトン合図 』でもあるかのように。

この瞬間に仕事が終わっていたのだ。
夕方近いあたりに仕事は始まり、朝焼けを迎えようとする瞬間に、全ての1日は終わりを告げていた頃。

長い歳月、夜の街の中で仕事をしていた。
それは、ひたすらお酒を飲む客の相手をしながら話をしては笑う姿である。

クラブという場所。
そうして、その後、続いてスナックの店を掛け持ちする毎日。

早希はこうした毎日を、ひたすら生活のために続けるのが当たり前の日課であり、それらは全てが生きるためにある。

朝焼けはカチリと、無言のまま動く瞬間を静かに教えるのである。
その瞬間こそが、1日の終わりを告げる。
まさに、人とは真反対。

しかし。
早希には、今から3時間ほど仮眠して起きなければならない。

早希は離婚後のシングルマザー。
当然、子供が通う幼稚園への送り迎えがある。

足早に行き交う人々とは真反対に、疲れ果てた頭を切り替えつつ意識を戻していく。

早希が必ずといってもいいぐらいする毎日の日課は、街の片隅で一本の缶コーヒーを飲む習慣がある。

夕暮れの仕事前と、朝焼けの空が訪れる瞬間に一本づつ。
それは、東の空と西の空とが入れ替えする、わずかな瞬間を眺めながら、滲む空色の中に心を沈めていくことである。

そうして沈めていかなければ、心が胸に宿ったまま居座り引きずられてしまう。
そのために、わずか10分間という時間を街の片隅で過ごすことにしているのである。

それも、ひとり道端の片隅に立って。

朝焼けは見る見る間に移り変わり、滲む空色を作り上げていく。
それらの仄かな薄紅色の広がる空間へと、それまでの時間の出来事を放り込んで沈ませてしまうのだ。

いつしか朝焼けは人々の足を運ぶ瞬間へと、描かれた絵画のごとく美しい模様を映し出す視線の先に。

『 おやすみなさい。また、今日の分も静かに沈ませておいてね。……… 』


長い歳月の習慣とは恐ろしいものだ。
早希が体を壊して、夜の仕事を辞めても同じように心と体は動きをする。

ずいぶん長い歳月であったのだなと、そのとき思わずにはいられないのである。
体に染み付いた時間という、不思議な意識が夜型人間の早希にしている。

他の誰もが起きる時間に、必ず朝焼けの滲む空色を眺めてから1日は終わるのだから。

あの滲む空色の中に、その当時、過ごした日々の感情やらが階段のように積み重ねられているのである。

意識という名の、朝焼けのキャンパスが滲む空色となり光を放つ瞬間。
あの頃の全ての瞬間が、まとめて合図を送り出すようで、ひたすら見つめる。

確かにあったはずの、一生懸命に生きるために過ごした日々の朝焼けが、意識という中で『 歳月のキャンパス 』を描くとき。


朝焼けは、いつも変わらぬ滲む空色となってここにある。
東の空は明るさを増したようだ。
今日も不思議な色彩を奏でて、空で無言の声を放っている。

【 完了 】


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★ 作品内に、誤字脱字がありましたら御容赦ください。
後ほど、誤字脱字をなおします。














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by kazeumi-jun | 2017-06-23 05:20 | | Trackback

詩【 出逢いの奇跡 】




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詩【 出逢いの奇跡 】



人が生涯において
様々な人と出逢う中で


花が常に
潤い水を与えられて
花心が落ち着くように


空が夕暮れに移り変わり
青色の中に茜色が
当たり前のように
自然な形で染まるように


ざわめく波の声が
いつも穏やかさを
感じていられる心地良さの
それらのように


その人との出逢いの中で
不思議なほど
惹かれる愛の色に
出逢うことがある


たぶん
それは稀で
出逢えたことこそが
奇跡に繋がるのだろう


そんな人と誰もが
出逢えるわけではないけれど


私はそんな人と
生涯の出逢いの中で
ひとり出逢えた奇跡を
いただいたのだと


貴方を見るたびに
さざ波が穏やかさを保ちながら
バランスよく流れることの愛が
ここにあると感じられる奇跡


そんな生涯にひとりだけ
人は奇跡のような出逢いが
稀に訪れることがある


私は出逢えたのだと
そんな奇跡に


心の色が浮き出すこともなく
一つのキャンパスの中で
自然な形で描かれる愛に出逢えた


それは もはや
奇跡と言わずして
なんというのだろう


貴方という人に出逢えた奇跡


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by kazeumi-jun | 2017-06-22 10:22 | | Trackback

詩【 雨水 】




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詩【 雨水 】



紫陽花は滴る雨が美味しいって
ゴクゴク飲んでいるよ


季節雨は植物の
息を繋ぐための生命の水


その植物は人間の息を繋ぐ


共に手を繋ぎながら
地上では様々な絵図がある


雨水は美味しいかい?
紫陽花よ………


今日も地上に
生命の水は降り注ぎ
様々な場所で命を繋ぐ


共に手を繋ぎ生きる
全てのものが


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★【 『 写真と詩 』の無断転載、無断借用をお断りいたします。】














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by kazeumi-jun | 2017-06-21 14:31 | | Trackback

詩【 愛を知るとき 】




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詩【 愛を知るとき 】



振り返ってみたとき
いつも気がつけば


まるで太陽が身体に浸透して
それらの ほのかな温もりと
光が集められたかのように


静かに照らされた光が
両腕で抱え込むように


貴方という人は
私を包んでいると気がつくとき


そこから浮かぶ上がる
貴方という人の側面が見えて


ずっと包まれていた事を知るとき


言葉が言葉にはならず
不思議な感動と愛とが
入り混じった想いが湧き上がる


たぶん
いつの日も


見守るという愛を
伝えられてきたのだと


見えないはずの側面が
微かに浮かび上がるとき


人は深い愛の中で愛を知る


貴方が大人である証の愛を知る


ずっと ずっと前から
私の中にあった貴方への愛が
ともに手を繋ぎ一筋の光となり
染まりあいながら


繋がれていく明日


貴方からの深い愛を知るとき


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by kazeumi-jun | 2017-06-20 01:07 | | Trackback




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詩【 静かに降り積もる 】



夢を描いてみる


貴方の声がある
その隣で
その視線の先で


貴方の好きな海が見える



憧れた海が見える
視線の先で



何気ない二人の散歩は
いつも海で


貴方の好きな海が見える
私の憧れた海が見える



それだけ



それだけが願い事なんて
人は笑うでしょう




何気ない日常の中で
二人の散歩があって



何気ない穏やかな時間が
降り注がれていく



『 二人の上に
幸せが 静かに
ゆっくり静かに降り積もって………
まるで花びらが降り積もるように 』


そうして私はいつも伝える
日常の中で
『 いつも貴方を愛しているよ 』と



穏やかな 何気ない日常の中で



海まで
二人だけで散歩をしませんか?

誰でもない貴方と二人だけで………



貴方の好きな海が見える
私の憧れた海が見える



それだけ



それだけが願い事なんて
人は笑うでしょう



『 二人の上に
幸せが 静かに
ゆっくり静かに降り積もって………
まるで花びらが降り積もるように 』



そうして私はいつも伝える
日常の中で
『 いつも貴方を愛しているよ 』と

穏やかな 何気ない日常の中で


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by kazeumi-jun | 2017-06-18 07:17 | | Trackback

詩【 星の糸 】




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詩【 星の糸 】



人の心とは
宇宙の中に存在する
星々を探し出すようなもの


それらの
数多い星々から
一つだけ探し出すのは
どれだけの
奇跡があるのかと


心の中の宇宙から
一つだけ繋がれた星の糸は
誰もが皆
出逢えるわけではないけれども


出逢えたことの方が
奇跡なのかもしれない


それでも遠くて
見つからぬ星々から
一つだけ繋がれた糸を
探し出そうとする 人は


それでも人は
一つだけ繋がれるはずの
星の糸を探してやまぬ


心という果てしなく広がる
宇宙の中にある『 星の糸 』


それらの星の糸に
出逢えたことの方が
奇跡なのかもしれない


それらの星の糸に
出逢えたことの方が
貴重なのかもしれない


誰もが離したくない
一つだけ繋がれた『 星の糸 』


一つだけ繋がれた『 星の糸 』

どうか星の糸が
切れないようにと願いながら
ひたすら願いながら

時には オドオドとしながら
切れない糸の先を確かめながら
果てしない宇宙を眺める


ひたすら眺める『 星の糸 』


星の糸は繋がりましたか?


それらの『 星の糸 』は
宇宙の果てから繋がれた長い糸


遠く宇宙の星々の中から
一つだけ繋がれた『 星の糸 』


それらに出逢えたことの方が
奇跡でもあり
貴重なものだとしたら

それらの『 星の糸 』の
貴重さを知れば
おのずと大切さをも知る



心という宇宙から一つだけ
繋がれた『 星の糸 』

大切な
一つだけ繋がれた『 星の糸 』


宇宙の果てから
繋がれた一つだけの
貴重な『 星の糸 』に感謝をして
眺める宇宙の煌めき


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by kazeumi-jun | 2017-06-17 08:19 | | Trackback