詩【 空っぽの風 】




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詩【 空っぽの風 】



悲しい時は
からっ風が吹き    吸い取られていき
滴るものすらも吸い取られて
心が空っぽになるというなら
風すらも
空っぽのまま吹き荒れていくだろう


それでは風は哀しきものを
みな拾い集めては巻き上げる
そんな風は
何処に流していくのやら


拾い集めては巻き上げる風の音
その中に
哀しみも涙も集めては流さずに
それでは哀しきものを


どこぞで誰かが嬉しげに笑い
楽しげに会話している
それらを拾い集めてはならぬな


嬉しきものは    そのままで
悲しきものだけ拾い集めて
からっ風は巻き上げる

それでは哀しき風となれば

それでも   やはり
からっ風は拾い集める


悲しい時は
からっ風が吹き    吸い取られていき
滴るものすらも吸い取られて
心が空っぽになるというなら
風すらも
空っぽのまま吹き荒れていくだろう


それらを
どこぞの海に流すやらと
見上げる空に風は吹き荒れていく

流るる風は空っぽのままで



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by kazeumi-jun | 2017-10-29 22:31 | | Trackback