詩【 夜明け前の鼓動 】





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詩【 夜明け前の鼓動 】



まだ朝陽も出ぬような
暗さを伴う空に
微かな光は映し出されて


まるで
息を繋ぐ鼓動のような紅さが
あたりを染めて
何処からともなく鳥の囀る声は
鼓動をする空へと向かう



まだ暗さのある空が、心臓を回りくねり、血が巡る紅さの鼓動を明日へと繋ぐようでもあり、今日の1日が明日へと向かうことを願うような、血が巡る紅さと暗さを伴う夜明け前の鼓動


それは生きるための夜明け前の鼓動



息をする空が朝陽を浴びて
光を携えて緑葉へと向かい始める


体内の心臓が
まだ息を繋ぐ紅さを空に映し出す時

今日1日を明日へと繋ぐために
息をする鼓動が朝陽の中で
我が心臓の鼓動が明日へ続くために


私は今日の鼓動をする
明日へ繋ぐために今日の鼓動をする


◆◆◆◆◆◆


【 我が心臓は、何とか今日1日を生きていたよ。
今日1日を明日へ繋ぐために。
私は今日の鼓動をする。
今日1日だけを生きるために。
今日の鼓動を明日へと繋げるために。
ただ一つの願いを明日へ繋ぐために。
私は今日の鼓動をする。】



私は今日の鼓動をする
明日へ繋ぐために今日の鼓動をする



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詩【 夜明け前の鼓動 】

【 作成日 】
【 2018年6月28日 】

【 作者/鏡乃 琴禰 】


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by kazeumi-jun | 2018-06-28 05:58 | | Trackback

詩【 明日の花 】





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詩【 明日の花 】



滴り落ちる雨の水滴が
ものも言わぬ声を含みつつ
街路樹の葉先にしがみついては
一滴の冷たさに静けさは追いかけて
梅雨時の花が傍らで



止むことなき雨粒が、人々の足を遠のかせては声なき騒音の車が行き交いながら、見上げた空に雨は降り続く

翳す傘の陰から覗く眼が、ものも言わずに葉先の水滴を眺める君に、静けさだけがまとわりつく



肌寒い雨が行き過ぎて
光が戻りし空の向こうで
貴方に出逢えると想ふ人の視線は
見えぬ昼間の星の彼方を浮かべつ
君は翳した傘から水滴を眺める



雨は滴り落ちる先で
無言の声を含みつつ
葉先に明日の準備を始める



雨が遠のく先に
翳した傘の下で
君が待つ光は生まれし


そう想ひながら
誰もが静けさの街中で
滴る水滴の肌寒さを手に握りしめて


握りしめた手の中に
秘めやかな声を含ませる街絵図の
傍らで、小さき夏の草花は
早々と生まれし明日の花



いつか梅雨時の水滴が遠のく先に
早々と生まれし明日の花は咲き開く


君の視線は何処を眺めるだろう
明日の花を見つめる君の視線は
微かな笑みが浮かぶ

滴る水滴の肌寒さを手に握りしめて



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【 作成日 】
【 2018年6月16日 】


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by kazeumi-jun | 2018-06-16 08:58 | | Trackback